──長年、MITの学生たちを見ていてよくある「過ち」があれば、教えてもらえますか?
最も陥りがちな過ちは、あまりにも多くのことに興味を持ち過ぎてしまうことです。いろんなものに興味を持つこと自体は悪くないですが、ある段階できちんと何がいちばん大事かを考えて、それをやり遂げなければならない。
たとえ他に面白そうなものがあっても、成功する可能性があっても、いちばん大事なもの以外は捨てなければならない。なぜなら、一日は24時間しかないし、人生は100年もないわけです。時間は限られている。
でも、若い人にとってそれを認識するのは難しいんでしょうね。残り時間を無限だと考えているし、エネルギーも無限にあると思うから、いろんなことに手をつけてしまう。優先順位をつけるための価値体系が固まっているかどうかが大事なポイントでしょうね。
──いろんなことに興味を抱いてしまう学生に、どういったアドバイスをされるのですか?
何を選ぶのかを考えさせますね。そして、なぜそれを選び取ったのかをきちんと説明できるように考えさせます。最終的には君は何のために生きているんだ、という話に行き着くことも多いです。「人生が残り1日しかなかったら、どれを選ぶんだ?」「残り10年だったら何を選ぶんだ?」と問いかけるわけです。
「社会にどういうインパクトを与えれば君は満足するのか?」という話をして、優先順位を決めさせる。これができない人は、自分が見えていない人、つまり哲学のない人が多いですね。
「お前は何が得意なんだ?」
アメリカの幼少期にまわりからよく聞かれました。僕自身、大体なんでもそれなりにはこなせるので別になにが得意ってわけではないと答えていたのですが、そうなるとなかなかまわりからお呼びがかからなくなります。結局、得意なものがないというのは自分がないということだからです。
嘘でもいいから「自分が得意なのはこれだ!」とアピールしている方がその特有のイベントになると必ずといっていいほど仲間に入れと誘われるでしょう。面白いのはそれが人より優れている必要はないのです。要するに自分の中で自分を一番体現できるものが言えるか言えないかだけなのです。
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(出典: c-ocochanel、orbitalperiod0310から)





